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セミナー・研修

セミナー2011開催報告

京都から発信!スポーツネットミーディング2011

「ひと、チームづくり~」~スポーツを通じて成長、成功を考える~


講演リスト

セミナーの様子(写真一覧)はこちら⇒


『軟部組織のスポーツによる外傷と障害』

社会保険京都病院整形外科主任部長
原 邦夫 氏

京都府体育協会公認ドクター、日本整形外科公認ドクター、日本オリンピック委員会強化スタッフなどスポーツ界で様々な活動をされており、今回はスポーツによる軟部組織の損傷を実際の症例を挙げての講演です。


スポーツの外傷と障害の分類

整形外科で取り扱うスポーツの怪我は、軟部組織の怪我が多いです。
スポーツ外傷は、タックルを受ける、自分で捻挫をするなど明らかな原因があります。
スポーツ障害は明らかな原因がなく、走り過ぎ、投げ過ぎなどスポーツを続けていく中で痛みが出る事を言います。
外傷、障害は原因が違うので、大きく分けて考えます。
軟部組織は3つに分けられます。
・筋肉…関節を動かすもの
・腱…筋肉と骨との連結部分
・靭帯・軟骨などの支持組織…関節を安定させて衝撃の吸収をする


実際の症例・対策

<肉離れ>
肉離れは整形外科では、大きな怪我として取り扱われないが、スポーツをする方にとっては、関節を動かす基になるので、全力で走れないなど影響が出てきます。痛みやすい筋肉は、大腿二頭筋です。MRI画像では痛めている部分が白く映ります。白く映っている出血部分が吸収されないと筋肉の働きが戻りません。分かり易く言うと、皮膚の中に「かさぶた」が出来てしまい、「かさぶた」が改善されないと同じ所が出血しやすくなってしまうと言う事です。
初期の処置が大切になります。
高校でサッカーをしている選手の例を挙げます。クラブで休みを貰えなくて、内転筋を痛め、少し良くなっても練習があるのでまた痛める事を繰り返し、瘢痕組織・しこりとして残ってしまった結果、全力でプレーする事が遅れてしまいました。
もう一つの特殊な例では、ジェットコースターに乗っていて肉離れをする患者もいました。前の座席があるので膝関節屈曲90度で座っていて、怖くてぐっと踏ん張った時に、大腿四頭筋を損傷しました。 MRIを見ると、内側広筋に広範囲の血腫があり重傷でした。スポーツ選手ではなかったので、手術はしませんでした。表面の肉離れであれば約4週間で治りますが、出血量が多いと血腫がなかなか吸収出来なくて、治りが遅くなります。治る経過の中で、筋肉の中にカルシウムが着いてしまい骨に近い組織になる事があります。それを骨化性筋炎と言います。注意しなければならないのは、 ・・・・・続きは・・・

『肩・肘傷害の実際』
『野球における京都府医科学サポートチームの活動』

京都府立医科大学附属病院 整形外科医 理学療法士
森原 徹 氏/松井 和之 氏

<森原 徹氏>
京都府立医科大学整形外科医であり、日本体育協会公認スポーツドクターとして活躍されています。肩関節について様々な方を対象に講演をされ、現在は京都府高等学校野球連盟の夏秋地方大会のメディカルサポートも行われており、弊社が主催した中学生対象の野球教室でもエコー検査などの協力をしてくださっています。



<松井 知之氏> 京都府立医科大学理学療法士。同病院内リハビリテーション室にて多くのスポーツ選手のリハビリにも携わっておられます。現在は京都府高等学校野球連盟の夏秋地方大会のメディカルサポートにて中心的に動かれて、森原先生、木田先生と共に弊社が主催した中学生対象の野球教室でもエコー検査などの協力をしてくださっています。



京都メディカルサポートチームの活動紹介

コンセプト:~スポーツ選手が安心、安全にプレーできるようにサポート~
メンバー構成:スポーツ医師、理学療法士、トレーナー
活動内容:京都におけるサポート活動は基本的には高校野球部の試合サポートをしています。ピッチャーに関しては試合後のストレッチ、どこか痛みがないかを見ています。これだけでは選手のサポートにならないので、野球に関しては冬季、シーズンオフには中学生野球検診、ブライトボディが主催している野球教室での検診を行っています。検診に関してはスタッフ自体60~70名程度ボランティアを募って行っています。


サポートの流れとしては、理学療法士によるメディカルチェックをし、可動域チェックをします。統括して医師による実際の診察、エコー検診をし、そこで異常のない選手についてはトレーナーによるコンディショニング指導予防トレーニングを指導してもらいます。
野球に関して、選手がケガをした時はトレーナーに治してもらうもので、痛みがきつい者については病院での診察にいきます。トレーナー、スポーツ医、理学療法士の関係を深めた状態で一人の選手のケガを治そうと努力しています。また、ケガをしたことによって選手の人間形成しようと努力しています。


第11回中学校野球教室

12月26日、中学校野球教室プロ野球選手から中学生へ技術指導をします。基本的には中学生野球教室がメインですが、そこで我々メディカルスタッフが肘、肩の検査をしました。会場は伏見桃山球場で行い、球場横に仮設テントを経営し、参加中学生約270名の選手に対してエコー検査を実施しました。エコーとは、肩、肘関節のケガを早期に見つけることが可能な検査です。肉離れも見つけることができます。300~500万円するので購入するのがなかなか難しいのが現状です。レントゲン検査よりも精密に検査が出来るので、今はエコーによっての検査が主流になってきました。


投球障害の発症メカニズム:肘関節

肘の内側は手術することはまずありません。外側障害はストレスをかけると外側には骨と骨がぶち当たるような圧迫力が起こり問題になってきます。 外側障害の初期の段階で見つかればほぼ治ります。進行期は骨と軟骨が分離し、・・・・・続きは・・・

『ドーピングについて』

藤田整形外科スポーツクリニック院長
藤田 健司 氏

2007年4月に神戸市須磨区に藤田整形外科スポーツクリニックを開院され、自ら院長を務められながら、オリックスバッファローズや神戸大学体育会アメリカンフットボール部、甲南大学体育会アメリカンフットボール部、社会人アメリカンフットボール・イワタニ等の様々なチームにも携わっていらっしゃいます。今回はドーピングについてお話して頂きます。



ドーピングの語源

ドーピングの語源は、アフリカ東南部の原住民カフィール族がお祭りや戦いの際に気持ちを高めるために飲んでいた強いお酒「ドープ(Dope)」が語源になっています。これがのちに「強いお酒」という意味から「興奮性のある飲み物」という意味に変化し、さらに「麻薬」という意味でも用いられるようになり、英語の「ing」が付いて「ドーピング(Doping)」と言われるようになりました。


ドーピングとは?

薬を飲めば何でもドーピングなのかというとそうではなく、国際アンチドーピング機構は、「生体には生理的に存在しない物質はいかなる方法で投与されても、また生理的に存在する物質は以上な量、あるいは方法で投与または使用された場合、それが競技能力を高めることが目的であればドーピングであると認める。」と定めていますので、治療目的であればドーピングにはなりませんが、競技能力を上げようと思って使用するとドーピングとなります。世界アンチドーピング規定では、「アンチドーピングプログラムの目標はスポーツ固有の価値観を保全するものである」と定義していて、ドーピングはスポーツ精神に根本的に背反するものであるということが言えます。スポーツ界はドーピングに対してはっきりと反対の姿勢を示しているので、大会に参加するにはドーピング禁止規定を守ることが条件です。スポーツ界の参加資格としてみんなが守っている禁止規定を自分だけこっそりと守らないでいることは不誠実であるということになります。大会でいい成績を残すためにドーピングが使用されるが、ドーピングをすることは自分で自分の身体を壊して競技能力をあげることです。一流スポーツ選手は青少年に対するモデルになることが期待されているので、薬を使用して一流になっているとわかれば、必ずそれをまねする青少年が出てきます。スポーツが薬まみれになれば、スポーツは世間から認められなくなってしまいます。これらを踏まえて、ドーピングをすることはスポーツ固有の価値を損ねるということにつながります。


ドーピング検査とドーピング対象薬物

ドーピング検査は競技会で行われる検査と、競技外で行われる検査があります。禁止されている物質の中で使用されることが多いのは、蛋白同化剤(筋肉増強剤)、喘息の薬、利尿剤です。ひとつ話題になったものは、酸素運搬機能の強化というものです。酸素カプセルが問題になり、一時期高野連の方から酸素カプセル使用禁止のようなお達しが出ました。しかし、高酸素カプセルに入ることよりも酸素そのものの摂取が問題になるので、酸素カプセル自体はドーピングにはなりません。


以上のものに加えて、競技会や大会のみで禁止されるものは、興奮剤、麻薬、カンピノイド(大麻など)、糖質コルチコイドです。そして、鎮痛剤として使われる静脈内投与、痔の薬として使われる直腸内投与もドーピング違反になります。特定競技において禁止されるものがあります。アルコールはアーチェリー、空手、自動車競技で禁止されていて、降圧剤はアーチェリー、ボブスレー、カーリング、ゴルフ、スキー/スノーボード、レスリングなので禁止されています。ラグビーにおいては、「プレーヤーは適切な歯科医や医師による止血のための傷口の縫合、もしくは歯科的治療以外の目的で、試合当日に局部麻酔を受けてはならない」と規定されています。
これらの禁止薬以外に、「監視プログラム」というのがあり、禁止薬リストには含まれないが、スポーツ界で使用されやすい物質の乱用を監視するものがあります。カフェインは、昔はドーピング違反の物質でしたが、2004年にカフェインは違反物質ではなくなり、その後プログラムの下監視されています。他に、麻薬性鎮痛剤であるモルヒネやコデインなども調べ続けられています。


TUE申請

治療でどうしても禁止薬を使いたいという時には、TUE(治療目的使用の適用措置)に申請ができます。ただしこれは、申請をして審査をしてOKが出て初めて使えます。かなり大変な作業になるので、禁止薬物を使用しなければいけないような状況のときには、他に方法がないかどうかをドクターに相談してほしいと思います。もちろん、理由があって本当にその物質を使わないといけないとなると、申請をして認められると使用できるようになります。


うっかりドーピング

一番気をつけなければいけないのは「うっかりドーピング」です。ドクターからの処方薬ではなく、市販薬には注意しましょう。特に、風邪薬、咳止め薬、鼻炎薬、漢方薬、サプリメント、毛髪体毛用薬、胃腸薬、滋養強壮剤などです。これらにも違反物質が含まれています。うっかりこれらの薬物を摂取することによってドーピング違反になってしまいますが、競技会でのみ禁止されている物質や、競技外でも禁止されている物質がありますので、摂取する前に情報を集めておくことが必要です。
市販薬だけでなく、処方薬の中で気をつけなければいけないものは喘息薬です。メジャーなものは「ネプチン」ですが、これは競技会でも競技外でも常に禁止されています。同じような喘息薬の「サルプタノール」というのはもともと禁止薬リストに入っていますが、これは申請しなくても使用できます。もちろん成分によって効く、効かないがあると思いますが、ネプチンでなければいけないということでなければ、ドクターと相談のもとサルプタノールを使用することをお勧めします。「インスリン」という糖尿病の薬も気をつけなければいけません。近年問題になっているのは、治療目的の為にお薬を飲みながらパラリンピックなどに参加する障害者の方々が出てきていて、そういう薬の中にも禁止薬が含まれています。使わないといけないような場合は必ず申請をして承認されなければ、ドーピング違反になってしまいます。


まとめ

ドーピング違反防止として、選手達に必ず自分が何を飲んでいるのかということを知っておく習慣をつけさせるように指導しましょう。ドーピング検査にあったときには必ず1週間以内のお薬をすべて書かなければいけませんので、いつどんなお薬をどれだけ飲んだというのをきちんと選手に管理させることが必要です。お薬のことがわからなければ、ドクターやトレーナーに聞いたり、ホームページ上(日本薬剤師会、国際アンチドーピング機構、など)で禁止薬や使えない市販薬などのリストが挙がっていますので、参考にしてもらいたいと思います。

スポーツ、医療におけるバイオメカニクスの役割

信原病院バイオメカニクス研究所
田中 洋 氏

Co-medical(医師以外の医療関係者)という立場からコンピューターを使い数値的に物事を処理するバイオメカニクス(動作解析)の見地から、スポーツ、医療におけるバイオメカニクスについての講演です。


バイオメカニクスとは

バイオメカニクスとは生体力学であり、mechanicsにbioという言葉がついたもので、生体、生き物がどのように変化していくを求めます。信原病院ではモーションキャプチャーシステムを使い、どのように動いているかを数字で表します。
スポーツバイオメカニクスにおいては、バイオメカニクスはスポーツの「心」「技」「体」の「技」の部分を表していると考えます。バイオメカニクスは以下の4つの部門から成り立っています。
「運動の記述・人の動きはどうなっているのか」
「運動の説明・なぜそのような動きになるのか、どんな筋力や外力が働いているか」
「運動の改善や最適化―どのようにしたら上手くできるのか、良くなるのか」
「運動の創造―こんな動きは出来るのか出来ないのか」
計測する際に、直接計測法としてX線、X線透視装置、CT、MRI、超音波装置が、間接計測法として3次元デジタイザー、磁気センサー、モーションキャプチャーシステム、ハイスピード・ビデオシステムが計測法として使われます。医師、レントゲン技師、理学療法士と手を組み一つのことを研究します。


バイオメカニクス・肩関節

<肉離れ>
肩関節は広範囲な可動域を有する関節であり、複数面での動作が可能です。幾何学的に述べると、肩甲骨臼蓋は上腕骨頭に対して約3分の1、臼蓋前方の深さは上下の半分しかなく、前方の安定性は小さく、前方方向に脱臼しやすいです。肩関節を包みこむように付着している4つの筋腱が一つの筋として肩関節において機能し、可動域に関わっています。「上腕骨頭を関節窩に引きつける作用」「上腕骨頭の回旋」「上腕骨の支点が維持され三角筋によりスムーズな挙上下降する」という3点が肩関節の安定に繋がっています。もし上腕骨頭が支点を得られなくなると、・・・・・続きは・・・

スポーツのミッションとコミュニティー

立命館大学スポーツ健康科学部教授
種子田 穣 氏

立命館大学の講師、助教授を経て2002年4月より立命館大学経営学部教授に就任され、現在、学生部長も務めていらっしゃいます。主にスポーツビジネス論、なかでもプロスポーツビジネスが専門であり、NFLのビジネスにおける優れたシステム、ノウハウへの研究をもとに、日本のスポーツビジネス発展に貢献されていらっしゃいます。
今回は、アメリカのNFLチームの1つであるTampa Bay Buccaneersの紹介からアメリカにおけるスポーツのミッションとコミュニティーについて話をして頂きました。


NFLチームの取り組み

Tampa Bayのオフィスは受付や空間、会議室や廊下、社員食堂、外観など全てがチームカラーやインテリア(Tampa Bayは海賊スタイル)、チームの写真などのディスプレイで沢山飾られています。それは地域にチームのことをより知ってもらい好印象を与えることと同時に、選手やスタッフに誇りに思わせるような構造になっています。それだけチームに貢献している方々を大切にしているということが伺えます。また、スタジアムはタンパ市の所有であり、チーム側がパーティーや無料サービス、ファウンデーション(基金)などを設け、観客がスタジアムでの時間や空間を楽しんでもらうような仕組みを作りだしています。チアリーダーは年間300日活動をしていますが、実際に年間16試合(ホームゲーム8試合)で1試合に支払われる額は50ドル(約4,000円)程度です。よって、収入としては少なくほとんどがボランティアということになります。このようにプロスポーツというと普段のスポーツ環境から少しかけ離れたイメージですが、非営利組織の経営であり本質は変わらないのです。


「スポーツの公共性」とプロスポーツチームのミッション
ミッションとは使命です。そのミッションとして以下に挙げることが出来ます。

  • 地域活性化効果:沢山の人が来て街をにぎやかにする、活気がでる
  • 環境整備効果:スタジアムができることで街の整備や活性に繋がる
  • イメージアップ効果:活性されたことでのよいイメージを伝えられる
  • 地域産業の振興効果:観客や訪問者の増加によって街が産業も盛り上がる
  • 地域アイデンティティの確立:チームや街が好きになる、誇りを持つ
  • 社会教育効果:人々はスポーツを通じて沢山のことを学ぶ事が出来る
  • 人材の・ノウハウの育成効果:多くの人が関わることで実際に運営する
  • 文化水準向上の効果
  • 国際交流効果

公共性があるから地域の人々に応援してもらえます。よって、地域との共生が不可欠です。一緒に応援し、感動、悔しさを共に分かち合うことで一体感や連帯感を感じることが出来ます。そもそも人は一人では生きていけないことから人の心に迫り、「経験価値」の創造によって自分達の代表としてチームを応援してもらうことになるのです。
プロスポーツの発展には裾の広がりが重要であり、出来るだけ高いピラミッドが必要です。例えばNFLの具体的な活動を挙げると、ユース年代からの取り組み、協会での総括、学校、病院、施設、市民イベントへの参加の義務づけ、学校と連携した特別講座の開講(モラル・マナー、薬物・ドラッグ、社会奉仕)、奨学金の創設、寄付のための基金の設立などを行っています。また、オーナーのリーダーシップは不可欠であり、リーダーの方針や哲学もチーム運営に大きく影響を与えています。


最後に、競技者自身がスポーツを通じて成長することは前提であり、決断力、チーム力や社会において重要なことなど、スポーツは社会人基礎力を与えることが出来ます。そういった、スポーツのミッションを知ることが大切です。スポーツはみんなのものです。スポーツ愛好者、競技者としてだけでなく、社会的存在としてそこから目を外に向けていくことが必要です。みなに責任があるという気持ち、スポーツ競争の社会に対する使命を持ってこれからもスポーツに取り組んで欲しいと思います。

バレーボールを通じて学んだこと

元 全日本女子バレーボール選手/現在 日本バレーボールリーグ機構職員
大山 加奈 氏

小学校からバレーボールを始め、全日本バレーボール小学生大会(ライオンカップ)で全国制覇を成し遂げた事によってバレーの金の卵と注目される存在になりました。インターハイ・国体・春高バレー3冠を達成し、小中高全ての年代で全国制覇を経験されました。2002年世界選手権と釜山アジア大会では、ただ1人の高校生プレーヤーとして全日本代表に選出されました。
2003年、東レアローズ入団され、同年開催のワールドカップで栗原恵と共に大型選手として期待され「19才コンビ」として注目を浴びました。大活躍を果たされ、2004年アテネオリンピック出場されました。
2010年6月、現役を引退、東レ一般社員となった後、8月から日本バレーボール機構職員として勤務しバレー教室等バレーボール普及活動を中心に行われています。


大山加奈のバレー人生~栄光と挫折~

バレーボールのきっかけ
私はもともと、喘息を持っていて体が弱く、運動が苦手な子供でした。外で遊ぶことも全くなかったです。小学校入学時には140㎝近くの身長があり、平均よりも20㎝高かったです。身長が高かったこともあり、小学校1年生の時にバレー部に入らないかと誘われました。
バレー部の見学へ行った時にすぐにバレーボールの虜になりました。両親は喘息があったのですぐには許してはくれませんでしたが、両親を説得し、小学校2年生の時に入部しました。あの時、もし両親が許してくれていなかったら今の自分はありません。なので、あの時許してくれた両親にはとても感謝しています。
小学校6年生で全国大会出場、そして優勝することができ目標の日本一に達成することができました。あの時の嬉しさは14年立った今でも忘れることはありません。夢は叶うと初めて実感した出来事でありました。この優勝が、オリンピック選手になる!!という目標が出来ました。
中学校は東京の名門成徳中学に入学し、中学でも日本一になることができました。木村沙織選手、栗原恵選手、荒木絵里香選手と出逢い、オリンピックやワールドカップなどたくさんの試合を共に闘ってきました。高校は中学で共に戦った仲間に荒木が加わり、春高バレー、インターハイ、国体と優勝し、高校では3冠達成という夢のような結果を残すことができました。母校である成徳学園の小川先生は、生徒との実勢とチームワークを重んじる方でした。先生に怒られるからやるのではなく自分達でやるということはすごく難しいことです。


チームが強くなる為に…
一人一人が自覚を持ってチームがどうしたら強くなるのか考えて行動し、日ごろの練習から1本1本気持ちを込めてプレーする。どんな時も絶対に手を抜かないことが大切です。良い選手がいたから勝ったわけではなく、チームメイトで強い信頼関係が出来たからだと思います。
1年生も2年生も3年生もレギュラーの選手も控えの選手も全員が同じ意識の高さを持ち、同じ目標に向かっていく。学年も立場も関係なく、チームの為に遠慮なく言いたいことが言い合えるそんなチームでした。このように、チームというのは全員が同じ方向、同じ温度で向いていなければ目標は達成できないということを学びました。


初めての夢のオリンピック
小学校からの大きな夢がかなったので言葉にならず、この場にいることが不思議だと思いました。試合は金メダルをとった中国に準々決勝で敗れ5位という結果で終わりました。悔しい気持ちで夢の舞台が終わりましたが、世界のトップの場を肌で感じ、オリンピックという夢の舞台でプレーをすることが出来、この経験は今の自分にとってとても良い思い出で大きな宝物になっています。


ケガとの戦い
腰痛はずっと付き合っていた持病のようなもので、悪化し、日常生活にも支障が出ました。 がんばってリハビリして復帰してもまたリハビリ…の繰り返しが続きました。リハビリはチームから離れ、孤独感、自分に対しての情けない気持ちとの戦いがありました。辛すぎて実家に帰ってしまったこともありました。でも、その度に、・・・・・続きは・・・

~スポーツ選手によるパネルディスカッション~
チームづくり


<司会> 藤田 健司 氏(藤田整形外科スポーツクリニック院長)


Q.日本とアメリカでのチーム作りの違いは?

大家:
僕たちは作られたチームの中に放り込まれている感じです。
森下:
アメリカやと色んな人種の中で出来あがったチームの中に自分たちが入ってるんで、相手をまず理解したりして、まずは人同士のつながりを気付いてからじゃないといけなかったです。
竹岡:
チームで「勝つため」ということは前提ではあるが、シーズンを通して半分に人数が減ってしまうので個々で自分が活躍するために頑張っているという状態でしたね。

Q.日本とアメリカでスタッフなどの関り方の違いは?

竹岡:
コーチもいろいろあって色々言いたがるコーチは自分の考えを押し付けてしまうのかなと。コーチって馬車っていう意味があるんですけど、馬車って目的地まで人を運ぶので、人を導かないといけないというのがコーチの役割なので、選手はその話を聞いて選択をするのは自分だよ、というのが正しいのではないかなと思います。日本の場合はコーチが人を導くというよりも自分が教えたっていうのが若干多いのではないかないと思います。

Q.高校時代があるから今があると思うのですが、チームの仲間とコミュニケーションをとるっていうことでよくしていたことはありますか?

竹岡:
高校の時にチーム作りは考えてなかったし、コミュニケーションも考えずに自分が試合に出ることを考えてましたが、上級生になると下級生の見本にならなアカンなと思ったので、自分もそうでしたし、見られてる意識を持つことでこれだけのことはしないといけないと先輩を見て思ってもらえるようにするとか、こうなりたいっていうイメージを持ちながらすることで良いコミュニケーションが少しはとれてたと思いますね。
森下:
中学の時は顧問が素人でバスケは教えてもらえなかったんですよ。でも選手は勝ちたいと思ってるからもっと教えてほしかったんですよ。それで顧問とけんかして、・・・・・続きは・・・

~スポーツ選手によるパネルディスカッション~
ひとづくり


<司会> 藤田 健司 氏(藤田整形外科スポーツクリニック院長)


Q.みなさんアマチュア時代にスポーツをやっていて良かった事、またこの人と出会えて、その時の教えや声などをかけてもらって自分が変わったなというものはありますか?

山本:
スポーツを続けて来たからこそ出会えた人がいます。そういった人達が僕にとっては財産であり成長をさせてくれる存在なので、競技を続けて来ているからこそ出会えているという事が良かった事です。自分は母親ですね。自分を自由に好きな事をさせてくれていたので長く競技を続けて来れたという事と、あとは高校生の時のスイミングのコーチが、あまりまじめでは無かった僕の相談に常に乗ってくれて、辛く悩んでいる時に『自分の好きな事を頑張れ』と言ってくれた言葉で競技を頑張れてアスリートとしてやっていく事ができた。
大家:
色々な人と出会う中で誰がというのはないですが、海外でプレーをさせてもらって色々な国の人と出会いましたが、小さいチャンスを掴もうとしている姿に影響を受けました。野球をしていなかったら色んな国の人々と出会う事はなかったと思います。そう言った意味ではお金では買えない経験を野球から貰ったと思います。
佃:
沢山の方に応援してもらって今の自分が有るので誰というのは無いのですが、敢えて言うのであれば両親ですね。小さい体の自分がNFLに行くと言った時も誰よりも支えてくれました。周りの人が無理だろなどと言う中で、・・・・・続きは・・・



スポーツネットミーティング2011の様子