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セミナー・研修

セミナー2010開催報告

スポーツネットミーティング2010年 主題:「子供達に必要なライフスキル」~スポーツを通して学ぶしつけ~
講演リスト

  • 原 邦夫 氏(社会保険京都病院整形外科部長)
    『成長期のからだの特徴とスポーツ傷害』
  • 吉田 昌平 氏( 財)地域医療学際研究所がくさい病院 理学療法士)
    『選手の動きを読み、変化させる動きづくり』
  • 清水 長司 氏 (宇治武田病院整形外科医主任部長)
    『成長期のスポーツ傷害』~その予防と対策~
  • 森原 徹 氏(京都府立医科大学整形外科医)
    『野球肘、野球肩の治療』
  • 田中 洋 氏(信原病院バイオメカニクス研究所)
    『バイオメカニクスと投球傷害予防』
  • 種子田 穣 氏(立命館大学経営学部教授)
    『スポーツと人としての成長』
  • 宮岸 祐介 氏(石川県立松任高校硬式野球部監督)
    『スポーツメンタルリハーサル』
  • 藤田 健司 氏(藤田整形外科スポーツクリニック院長)
    『チームドクターの実際とドクターの探し方、かかり方』
  • 大家 友和 氏(プロベースポールプレーヤー)
    『競技スポーツにおける指導者の役割とその在り方』
  • 森下 雄一郎 氏 (元米プロバスケットボールプレーヤー、一般財団法人夢現エデュテイメント理事長)
    『夢現(ムゲン)』
  • スポーツ選手によるパネルディスカッション
    参加者:大家友和 氏、森下雄一郎 氏、竹岡和宏 氏、平野佳寿 氏、武田美保 氏、福士加代子 氏、西谷岳文 氏、山本良介 氏、
    『トップ選手に聞く!ライフスキルとは』

セミナーの様子(写真一覧)はこちら⇒



『選手の動きを読み変化させる動きづくり』

(財)京都地域医療学際研究所がくさい病院
理学療法士 吉田 昌平 氏

理学療法士としてスポーツ現場とドクターの連携をとり、また京都パープルサンガなどのプロスポーツ選手をはじめ、アマチュアのスポーツ選手のリハビリに多く携わっていらっしゃいます。今回は、フィギュアスケート高橋大輔選手の怪我からのリハビリテーションを例に、受傷部位だけではなく、体全体のバランスの調整や動きづくりについて実例を基にした講演です。


高橋大輔選手のケガから復帰の実在

ケガの触診
「ケガを見る前の映像を見ると、高橋選手の優れたところはステップと言われています。ケガをする前の映像を見て感じたことは、どちらかというとエッジで氷を傷つけるような滑りでした。暴れ馬に乗ったような。どんな身体をしているのか興味を持って彼の身体を触らせてもらいました。前十字靭帯(ACL)のチェ ックをし、ACLのチェック以外に股関節を触るとかなり硬くて、よくこんな硬くてあんな風に滑れるなぁと感じました」


リハビリを開始する際のコンセプト
① 自分で積極的に動き出せるActiveな関節を作ること
「股関節は硬すぎるから、自分でActiveには動いていない動きと解かりました。例えば、股関節の内旋が動かないと次の脚が出てしまう。柔らかければ行き過ぎてしまいますよね。股関節の動きが止まるから勝手に動いていくというイメージの動きを高橋選手はしていると私は思いました。ACL再発防止の為に股関節を柔らかくすることだけではなく、レベルアップの為の動き作りにも取り組みました。」
② 足の裏の感覚を作ること
「足首も硬くて、偏平足で、アーチが崩れていました。アーチが無ければ、踏んでいる感覚が悪く足裏の感覚は悪いです。その為、普通に立っていても、骨であるとか靭帯を使ってロックして立つことで、筋肉を使って立てていないと感じたのです。」


主治医―原邦夫先生の言葉
「大きいケガをしたら、普通はケガをする前よりもレベルダウンするに決まっているとレッテルを張られることが多いです。しかし実際には・・・・・続きは・・・

『野球肘、野球肩の治療』

京都府立医科大学整形外科医
森原 徹 氏

日本体育協会公認スポーツドクターであり、肩関節について様々な方を対象として講演されています。また、現在は京都府高等学校野球連盟の夏秋地方大会のメディカルサポートを行っておられ、弊社が主催した中学生対象の野球教室でもエコー検査などの協力をしてくださっています。


投球動作が崩れる原因

  • 体幹の弱さ、下半身の硬さ
  • 障害が起こってくる事は、肩、肘が悪いのではなくそこに負担になる原因が違うところにある事を見つけるのが大切です。

インナーマッスルとアウターマッスル

「アウターマッスルは見せる筋肉でボディービルダーの様な筋肉です。肩のトレーニングでアウターばかりしていると肩の痛みが出てきます。筋力トレーニングで肩が痛いと言う人がまたアウタートレーニングをすると肩が痛くなります。筋力トレーニングを考える必要があります。
インナーマッスルは上腕骨の向きを調節する働きがあり上腕骨を肩甲骨に押し付けて関節を安定させます。腱板(肩甲下筋、小円筋、棘上筋、棘下筋)は肩の安定性に関与する筋肉です。
鍛え方としてはまず・・・・・続きは・・・

『スポーツメンタルリハーサル』

石川県立松任高校硬式野球部監督
宮岸 祐介 氏

石川県立飯田高校野球部の活動にて喜多村光彦先生のメンタルボディワークを取り入れられ、現在も選手育成に力を入れられています。2007~2009年の3年にわたり、ご講演していただきました。今年度は実技を交えたメンタルリハーサルについての講演です。


メンタルリハーサル

「誰でも良いイメージで試合に臨みたい、指導者も臨ませたいと感じます。心と体はつながっていて、良いイメージを入れようと思っても体のゆがみがあるとイメージは入らないです。メンタルトレーニングから想像する良いイメージがうまくいかない場合、体に原因がある、目がいっていないということです。」


イメージトレーニングの解説

「イメージトレーニングはいろいろな状況に応じて、イメージを重ねていくこと。それはイメージと事実と我々は判別することができないわけですから、自分の能力にきっちりと必要なときに必要なように、それが素晴らしいパフォーマンスとして表れてきます。すなわち、プレーとしてできるようになっていきます。
イメージは自由自在に使えますから、あなたはこのイメージを上手に使うことによって、あなたの潜在意識を突き動かして、実際のゲームの中でそれがゲームとして使えるようになります。」


なぜメンタルリハーサルが有効か?

「イメージと事実は我々には判別できない。頭というのは現在・未来・過去の区別が付かないということです。その瞬間思ったことを行動に・・・・・続きは・・・

『競技スポーツにおける指導者の役割とそのあり方』

プロベースボールプレーヤー
大家 友和 氏

メジャーリーグで10年以上もプレーをし、また現在草津シニア(中学生硬式チーム)とOBC高島(社会人野球)のGM(ジェネラルマネージャー)をしており、選手に指導者として関わりながら指導を受けているという特殊な立場から『競技スポーツにおける指導者の役割とその在り方』をテーマにした講演です。


指導者・選手達へ伝えたいこと

元フランス代表の監督であるロジェ・ルメールの言葉で『我々は学ぶことをやめた時に、教えることをやめなければならない』というのがありますが、僕もそのように感じています。プレーヤーはずっと進化し続けていきます。その中で指導者も一緒に進化していかなければ、選手に教えることや指導やることは出来ないのではないかと思います。プレーヤーというのはスポーツを楽しむ全ての人をプレーヤーと呼びます。そういう選手達にまずプレーヤーに指導(戦術や技術)だけではなくて、・・・・・・続きは・・・


『夢 現』

元プロバスケットボールプレーヤー
一般財団法人 夢現エデュテイメント
森下 雄一郎 氏

森下雄一郎氏はバスケットボール選手としてNBAという大きな夢を持ち、2009年8月まで海外でプレーをしたり海外でチャレンジをしてこられました。今回は今まで進んできた道や身体についてお話していただいた講演です。


バスケットボール人生

高校卒業して、3つ大学をスポーツ推薦で受けたんやけど落ちた。このままバスケ続けていくんは難しいのかなぁっって思って、自分がバスケ続けようという夢をあきらめようと思って努力してんな。だけどバイトしてても毎日バスケのこと考えてるわけ。自分の中で自分がほんまにしたいことをあきらめようとしてる自分がおって、俺このまま自分に嘘ついて人生をどこまで続けていくんやろって。 それで、自分の人生や人に何と言われようが、自分が思う夢を1回追いかけてみようと思ってん。その当時初めてNBAをビデオで見てここに行きたいと思って何とか行く方法探そうと思って色々調べた。公園のコートでプレーするチャンスがあるっ聞いてバイトで貯めたお金とバスケットボール1個持って、いろんな人に相談したら無理に決まってるやろって言われた。ほんまに心折れそうになったけど、やってみようって思ってアメリカに渡った。


渡米~

最初コートに行っても全く入れてくれへんかった。「何で入れてくれへんねや」って言いに行ったら「アジア人がバスケットしてるのが想像出来へん。そんな奴俺らは入れられへん。受け入れることは出来ない。」みたいなこと言われてん。でもここで帰ってしまったら、ほんまあかんな思って、毎日通い続けてようやく1ヶ月目くらいの時に初めて受け入れてもらった。その後も・・・・・・続きは・・・




スポーツネットミーティング2010の様子