前回まで、「重心を感じよう」ということで、重心がふらつくことでバランスを崩しやすく、ケガをしやすい状態になります。重心はなかなか意識しにくいですが、日頃から重心を意識することで、筋力アップそしてバランスが安定していきますというお話でした。

今回は「足裏を感じよう」をテーマで進めたいと思います。
では早速チェックから始めてみましょう。

メニュー①：気を付け足裏チェック

気を付けをして目を閉じましょう。足裏がどれだけ床についているか感じてみましょう。
◎足指から踵まで全体がバランス良くしっかりと地面についている
○足指から踵まで全体がバランス良く地面についている
△前後、内外にかかる重みに偏りがある
×明らかに足の形が崩れている

指から踵まで全体がバランス良くしっかりと地面に着かせるには、足の裏にある3つのアーチができている必要があります。
1つ目は土踏まずのある内側の縦アーチ、2つ目が小指側の外側の縦アーチ、3つ目が足指につながる横アーチです。これが二足歩行用のアーチ構造で、歩行時の衝撃を吸収し、膝や腰への負担を軽減するクッションの役割をして、カメラの三脚のように3点で支えることによって安定させています。また、足部の強化をすることで蹴りだしの推進力の伝達効率を高めることができます。

足の裏がしっかりと地面につくことで、歩く、走る、しゃがむなどの日常生活の動きが快適に出来るようになります。

メニュー②：コンディショニング

まず、片足だけ行って再チェックして変化を感じてみましょう。
自分の体力に合わせて、無理のない範囲、気持ち良くやれる範囲で行いましょう。

椅子に座り、右足を左ももの上に乗せましょう。

① 左手で右足の指を1本ずつ回しましょう。各10回ずつ回します。

② 足を縦に折って横アーチを作りましょう。

③ 左手を右足にはめ込み回しましょう。足指～足首まで回します。10周左右行います。

④ 最後に足裏全体をほぐしましょう。
終わったら再チェックをしてみましょう。どうですか？左右の違いを感じることが出来ましたか？

それを感じることができたら、逆足も同じように行いましょう。
⑤ ：逆足で①～④を実施。

変化を感じられない方は要注意です。足裏の感覚を感じるセンサーがないと、前回行ったような重心を感じるバランストレーニングをしても、足裏が地に着かない状態なのであまり効果があがりません。
唯一地球と接地している足裏の状態はとても大切です。足裏が柔らかくバランス良く使えていることで、足裏のセンサーは身体全身や神経や脳と連携が機能的になり立位での行動力が飛躍的に向上します。

～今日の一言～
｢3つのアーチを地球にかけて快適生活！」