ブライトボディトップページへ インフォメーション 事業内容 会社概要 BB Sports Net

第32回:自分を知ろう32:股関節を動かそう③(2017年11月30日放送分)

前回は「股関節を動かそう」をテーマに、椅子を使った体操をご紹介しました。
普段、自分が座りやすい姿勢で座ると、立った時に股関節が硬くなりやすくなります。普段から座っていても股関節を動かしたり、姿勢に気をつけながら、股関節に多くの刺激を入れ、関節や筋肉を機能的にしていきましょう。今回は、「股関節を動かそう③」ということで、立ち姿勢で行うメニューをご紹介します。

股関節の動きを良くしておくと、足腰で起こるケガの予防になります。腰が安定して(スタビリティ―)、股関節がよく動く(モビリティー)と、足腰が機能的に良い動きをします。

良い姿勢で座ると股関節が良く動くのと同じように、正しく立てると、立った時の股関節の動きもよくなります。逆に姿勢が崩れ、股関節が動かない状態であると足や膝、腰に負担がかかりやすくなります。無理をしないようにできる範囲で行いましょう。


メニュー①:足上げチェック


今回は、足を上げて股関節のチェックをします。
気を付けをして立ち、片膝を曲げまっすぐに上げます。バランスに不安のある方は壁やいすなどを補助にして行いましょう。

腰を安定させて膝がしかり上がっているかどうかを確認します。
ひっかかっていることがないか、膝が外に逃げることはないかなどを確認します。
あとは、左右差のチェックも行います。


メニュー②:股関節の体操③


8パターンあります。それぞれ10回ずつを目安に行いましょう。
ポイントは、イスや壁で支えながら片足でしっかり立ち、腰を安定させ、股関節を上手に動かすことです。

①気を付けの姿勢で立ち左手で椅子を持ちます。右脚を前後に振りましょう。
力で振らず、姿勢を保ったまま脚をリラックスさせ脚を振り子のようにして行いましょう。

②右手で椅子を持ち、左脚で同様に行います。

③椅子を正面にして持ち、右脚を左右に振りましょう。

④左脚でも同様に行いましょう。
これらの体操は、股関節と体幹の動きづくりです。脚を大きく振るというよりも、軸足でしっかり立って(スタビリティ―)、振る脚(フリーフット)が軽く大きく振れる(モビリティー)感じです。
頑張って大きく振ろうとして、軸足や上半身がフラフラしては逆効果です。陸上競技で説明すると、頑張って走ってもうまく前に進まないで失速します。

⑤左手で椅子を持ち、右脚の股関節を回します。右ひざを曲げ右手で膝を前で持ちます、膝を上げたまま膝を外に開きます。膝はそのままで右手を足首に持ち替えて、股関節を回しながら膝を下に下げます。足を下ろさないまま、この運動を繰り返します。

⑥右手で椅子を持ち、左脚も同様に行いましょう。

⑦気を付けの姿勢から左手で椅子を持ち、後ろにお尻を蹴るように膝を曲げ、右手で右脚のつま先を持ちます。次に身体を少し前に倒しながら、右手で足を後ろへ引き右股関節の前側を伸ばしましょう。

⑧逆も同様に行います。

④~⑧は前半と同じく動きづくりなので、腰を反りすぎたり、ねじれたりしないで身体をまっすぐ前傾して(スタビリティ―)、股関節の前傾をうまく意識(モビリティー)しましょう。頑張ってやっても身体の歪みを作るだけです。(オーバーワーク)

では再チェックしてみましょう。先ほどよりも足があがりやすくなりましたか?

チェック後、悪くなった方は頑張りすぎてバランスが崩れた可能性があります。前後にチェックすることで、正しい強度で行えたか確認しましょう。

生活の中で普通に立っているようでも、全身のバランスの崩れに対して体力のゆとり(基礎体力)がなく、疲労やストレスが偏りうまく立てていない人は、ハイハイの姿勢で鍛えられるべき関節や筋肉を鍛えられていない可能性があります。
大切なのは腰の安定性(スタビリティ―)と股関節の動きの良さです(モビリティー)。ハイハイの動きをトレーニングすると、肩甲骨や股関節周りの筋肉に刺激が入り、関節や筋肉が機能的に発達します。このココイーマスタジオでご紹介した体操をぜひ続けて行ってみてください!


~今日の一言~
「立って股関節を動かして、しなやか歩行!」





←掲載記事一覧に戻る