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第26回:自分を知ろう26:ハイハイ姿勢チェック(2017年9月7日放送分)

前回は、「腕立て伏せ」でした。腕立て伏せでは胸の筋肉が使えていることが大切です。胸の筋肉が作用していないと、肩が痛くなったり強化ができずに問題が起こりやすい状態といえます。まずは負荷を上げるよりも動きづくりをしていくことがポイントでした。

今回はハイハイ姿勢のチェックをしてみましょう。主に背骨の動きのチェックです。ではさっそくチェックをしてみましょう。


メニュー①:ハイハイ姿勢の背骨のチェック


ハイハイの姿勢から背中を反り、顔を上げます。前を向くことが出来ますか?
次にペアの人が頭上の延長上に手を置きます。ペアの手が見えますか?
出来た人は背中の上の延長上でも見えるかチェックしましょう。

◎背中上まで見られる(正面から45度以上後ろ)
○斜め上まで見られる(真上が見える・正面から30度後ろ)
△顔が正面に向けられる
×顔が正面に向けられない

○斜め上(真上が見える:30度)が目標レベルです。顔が正面に向けられない人は問題が起こる可能性が高いと言えます。

このチェックでは、股関節を曲げる動作と腰椎を曲げた状態から伸ばす動きが必要となります。背骨を動かさないで、ただ顔だけをあげようとすると首に負担がかかってしまいます。ストレートネックって聞いたことがありますか?本来、首(頸椎)は頭を支えるために緩やかにカーブしていて、身体全体でバランスを取ることが出来るようになっています。しかし、そのカーブがなくなり直線的になってしまうことをストレートネックといいます。ストレートネックは現代病と言われるように、パソコンやスマホなどによって、気づかないうちに背中が丸まり、首が前に出ている姿勢を作りやすくなります。それによって筋肉や骨に大きな負担となってしまいます。状態がひどくなると日常生活にも支障が出る可能性があるので、体操をして状態を整えましょう。


メニュー②:改善コンディショニング1:ハイハイ~正座


ハイハイの姿勢から正座をします。息を吐きながら股関節に体重を乗せてぐーっと曲げていきましょう。その後、ハイハイの姿勢に戻ります。10回を目安に行いましょう。
股関節が屈曲することで背骨が伸びやすくなります。この動きで股関節につまりを感じたり、痛みが出たりする方はアライメントに問題がある可能性があります。しゃがみこみが出来ない状態でもありますので、そういう方は無理をなさらずに股関節の体操を行いましょう。


メニュー③:改善コンディショニング2:ハイハイ腰揺らし~上体反らし


ハイハイの姿勢で上体を左右に揺らしましょう。背骨を揺らすようなイメージです。その後、上体反らしをして背骨を伸ばします。回数の目安は10回です。

骨盤のバランスを整えることで、骨盤と背骨のアライメントが調整されて、背骨の動きが改善され、上体そらしがやりやすくなります。


メニュー④:改善コンディショニング3:ねこのポーズ


次は胸椎を伸ばしましょう。ハイハイの姿勢から手を前について、猫のように胸を張って伸びをします。腰の位置を変えないようにしてきれいに猫のポーズを作るようにしましょう。深呼吸5回を目安に行いましょう。
まずは、手のひらを下に向けて楽な姿勢で行います。次に、手のひらを上に向けて行います。その次は、手のひらを上に向けた状態で脇を締めて伸ばしましょう。この姿勢で肘を曲げクッションやゴムボールなどを持って実施してみましょう。

猫背や姿勢が悪い方は背骨(胸椎)が伸ばせません。この動きが柔らかくなると肩や首のストレスが軽減され、呼吸をしやすくなり上半身が疲れにくくなります。

では再チェックしてみましょう。先ほどよりも顔を上げて見やすくなりましたか?

背骨をしなやかにしておくことは大切です。姿勢づくりは生まれてから立ち上がるまでの発育発達の視点から考えることが出来ます。成長過程におけるしぐさや行動、そしてその年代での環境が成長に必要な刺激に自然となっているものです。首が据わり、寝返りをして、お座りが出来てハイハイが出来るようになります。赤ちゃんが物を追うといった眼球運動で視覚が発達し、そこから目と手の協調性が生まれ、手を伸ばすという動作が生まれてきます。首を左右に向けているだけで首周りの筋肉が刺激され、首がすわる準備がなされます。

ハイハイの姿勢は体幹や、腕、脚のよりよい発達の為の時期です。この時期が短いとすぐに転ぶ子供になったり、早く立たそうとして体重が支える筋力がないまま歩行器を使うとO脚などの問題が起こったりします。筋肉で支えられない分、骨に負担がかかるのです。

また、年をとると、骨の変形など、いろいろな関節の動きが悪くなります。背骨の動きは分かりにくいところですので、意識的にしなやかにしておくことが大切です。


~今日の一言~
「ハイハイ姿勢で昔のように背骨をしなやかに!」





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