ブライトボディトップページへ インフォメーション 事業内容 会社概要 BB Sports Net

第19回:自分を知ろう19:握力(2017年6月15日放送分)

前回は、足首を伸ばすがテーマでした。アキレス腱などの腱は、骨と筋肉を繋ぐもので伸び縮みをしない部位です。年配の方が急に運動をしてアキレス腱を切る、なんて話は聞かれることがあるかと思います。フルマラソンをしてアキレス腱の炎症はよく起こる障害の1つです。また、バスケットボールやバレーボールなど走って跳んだりする競技ではアキレス腱が切れることが起こりやすいケガです。足首の調子が悪いという時に、筋力が弱っているのか、またはパーツの並び方や動きが悪いのか?いろいろ原因があるということを話しました。

 今回は、「握力」がテーマです。握るという動作は指の屈曲(曲げる)動きです。握るという動作は指の曲げる動きですが、手と指だけでなく、前腕部の筋力の強さも含まれています。手と前腕の筋肉は、一つ一つの筋肉が束になって大きな力を発揮する場合と、一つ一つの筋肉が単独で指の繊細な動きを行う場合との2つがあります。例えば、ベンチプレスやショルダープレスでは三角筋(肩の筋肉)などの大筋群と、インナーマッスルと呼ばれる小筋群はそれぞれが連携して働いています。それに対して、握力での前腕部の筋肉は双方の役割を担っています。よって、握力では強さだけではなく、器用さへのアプローチも必要になります。

 握力は年齢問わず行える測定です。握力は測定が簡単で、身体の他の筋力との相関関係が高いことから、全身の筋力の程度を知る指標とされています。握力は比較的低下しにくい筋力なので、逆に言うと握力の低下は体力があまりよくない状態ともいえます。握力と言えど、柔軟性も大切なので、筋力と柔軟性をバランスよく高め、基礎体力に取り組みましょう。


メニュー①:握力チェック


まず姿勢よく立ちます。グー・パーが繰り返し何回できるかをしていただきます。
限界まで頑張るのではなく、動かしにくいという状態になれば終わりです。
根性ではなく体力で行いましょう。

目安としては、◎は300回以上、〇200回以上、100回以下だと△、50回以下だと問題があるかもしれません。

ちなみに、鉄棒などにぶら下がるときの目安は、
◎2分間、〇1分間、△ぶら下がれる、×ぶら下がれないです。
スポーツ選手だと3分間目指して実施しています。


メニュー②:コンディショニングメニュー①:前腕部ストレッチ


姿勢をまっすぐにして肩の力を抜けて肘を伸ばします。手のひらを上に向けた状態にして逆の手で指を手前に引いていきます。前腕部(手のひら側)の筋肉を伸ばします。
同様に大勢から手の甲を上にして状態にして逆の手で指を手前に引いてきます。前腕部(手の甲側)の筋肉を伸ばします。
深呼吸5回(10~15秒)を目安に行いましょう。


メニュー③:コンディショニングメニュー②:腕のほぐし


気をつけの姿勢から、左腕の肘を90度以上曲げた状態で右手で左の前腕を握り、左腕をねじりながら伸ばします。ねじりつつ、曲げ伸ばしを行いながら、握った右手で左の前腕をほぐします。
10回を目安に行いましょう。逆も同様に行います。


メニュー④:握力改善コンディショニング②


・指回し
両手の指同士を合わせます。5指ともに合わせたら親指から順に左右の指を他の指に当たらないようにスムーズに回します。10回を目安に行いましょう。回せたら次の指へ進んでいきます。

日常生活で家事などの握力を使う活動をしていない方以外は、つづけていくことで改善されます。前腕部の筋力強化としては、最初のチェックでやったグーパーも有効ですので積極的に行いましょう。そのほか例えば、テニスボールを握ったり、お米の中に手を入れて大きくグーパーをしてお米を握ったりします。また、日常生活でもきれいな字を書くだけでも握力が改善します。

握力は全身の筋力の程度を知る指標となります。例えば脳や肩に問題が起こっている場合、手に持っていたものを落としたりするなどでわかることがあります。握力チェックで気になる方は、一度専門家に相談してみましょう。


~今日の一言~
「握力強化で幸せをつかもう!」





←掲載記事一覧に戻る